かれこれ10年以上前になると思いますが「海の向こうで暮らしてみれば」というテレビ番組が好きで見ていました。外国で頑張っている若者たちを紹介する番組で、外国で暮らすなんていったいどういう感じなんだろう?とよその星に行った地球人を見るような気持ちで。
そして今、私が海の向こうで暮らしているんですね。
慣れてしまえば生活とは外国であってもだいたい同じになります。
お金を稼いで、使って、また稼ぐ。
朝起きて、朝食を食べて、シャワーを浴びて・・・トイレットペーパーを買って、牛乳を買って・・・。
慣れるまではちょっと大変でしたけど、半年くらいもがいていると少しずつ慣れてきます。
私がオーストラリアで暮らして良かったと思うことは、もちろん一番の目的であったオットの家族を知る機会を持てたこと。そしてもう1つは暮らしている環境によって「常識」としてもっている知識はさまざまだということを知ることができたことです。
自分にとって「あたり前」のことを、世の中の人みんなにとって同じであると思ってはいけないんだなーということをもう一度自分のなかで認識することができたことは大きな収穫だと思っています。
例えば、日本という国に対しての認知度です。
自分の中ではあたり前の「日本と韓国は別の国」ということが、ある人たちにとってはちょっと曖昧な存在だったりします。
以前こちらの学校で英語の勉強をしていた時に、アフリカから来ていたクラスメートが私に「日本と韓国は違うの?」と聞いてきました。
冗談だと思って半分笑いかけたら彼の顔はいたって真面目だったので、私も真面目に日本と韓国の違いを説明しました(といっても「言葉が違うの。」とかその程度ですけど・・笑)。
もう1つ似たようなことがあって、オットの友人達とBBQをしていた時に、そのうちの1人が「私たちね、この間韓国レストランに行ってきたの。すごーくおいしかった♪」と私に嬉しそうに教えてくれるんです。話のポイントが今ひとつわからないまま「よかったね~」なんて言っていたのですが、少し経ってから「あ~、彼女は私が日本人だから韓国の話をしているんだー」とガッテン。
わりとリアクションに困る出来事ではありましたが、こういう場合は彼女が積極的にみんなの会話に混ざりきれない私のことを気遣って話題を提供してくれた、というポジティブな部分だけを受け止めることにしています。
この2つの例はたまたま日本と韓国についてでしたけど、自分の国以外にいると、おそらく日本では聞かれることのない質問をされることがあって、なるほどそういうことはworld wideに知られていることじゃないのね
....φ(・ω・` )メモメモ...。
こういう視点を持てたことで、これから日本に帰ってからの生活の中でも他人の状況や境遇を配慮できる優しさにつながればいいな。
(写真は以前住んでいたパースのお気に入りのビーチです。)
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